うまくかみ合わない(交叉咬合)とはどのような歯並びの状態のことを言うのか、また、それによる弊害はどのようなものがあるのかをご紹介します。生活が困難になるとまではいかないけど、歯並びが気になる方は必見です。
上の歯と下の歯がしっかりとかみ合わず、左右にずれてしまっている状態のことを交叉咬合と言います。その状態から「クロスバイト」と呼ばれることも。遺伝や成長途中での、あごの骨の形自体が原因となることが多く、まれに外傷によって引き起こされる場合も。大掛かりな治療が必要になる可能性のある歯並びです。
両親のどちらかが交叉咬合の場合、子どもに遺伝する場合が多いです。遺伝が歯並びに持つ影響力は2~5%程度と言われています。しかしながら、両親の筋肉や骨格などは遺伝します。その結果、両親と同じような癖が生じて交叉咬合になってしまうのです。
顎が成長する過程で、硬いものを噛まない食生活が続くと顎の成長が止まってしまい、歯が本来生えるべきスペースが狭くなることで交叉咬合が起こります。
食べ物を片方ばかりで噛んでいたり、頬杖をつく習慣があると骨格が変わってしまいます。
左右の奥歯の位置がずれるなどが生じると、顔の形や口元が歪んでしまいます。
歯列がズレていると肩が凝りやすくなったり、顎への負担から筋肉が強張り血行不良を起こすこともあります。
周囲の歯とズレが生じているので、歯を磨きにくく歯垢などが溜まりやすくなり口内に不衛生になります。そして口臭の原因にもなります。
【矯正治療の費用と期間】
日本矯正歯科学会によると、マウスピース矯正の一般的な費用は35~80万円程度。期間については平均1~3年程度と要するとされています。症状や治療方法、クリニックによっても費用・期間ともに変動しますので、まずはカウンセリングで問い合わせてみることをおすすめします。
【矯正治療のリスク】
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。 また、金属の装置による金属アレルギーや装置装着時の発音障害などの恐れもありますので、あらかじめどんな症状・副作用があるのか医師・クリニックへご相談ください。